エレコム トラックボール bitra M-MT2BRSBK は小さいながらも使い勝手よし
エレコムのトラックボール「bitra」 (M-MT2BRSBK) を使ってみることにした。
非常に小さい、モバイルを強く意識したトラックボールだ。
エレコム トラックボール bitra
私はトラックボールをかれこれ5~6年は使っていて、その中でbitraは最小のものになる。
片手で完全に握り込めるくらいの大きさだ。
はじめてbitraを家電量販店で目にしたときは、「こんなに小さいんだ!」と思ったのだけれど、店頭に置かれていたモックに触れてみると、これなら操作できそうだと思った。
モックを握った感触でイケるんじゃないかと思い、試してみることにした。
というのも、ここ最近、小さいトラックボールもあると便利なんじゃないかと思っていて、例えば、リビングなどで使うときには、大きいトラックボールは割りと邪魔だったりする。また、外出時に持っていくとかさばって荷物になってしまう。
そんなこともあって、エレコム最小のトラックボールbitraは以前から気にはなっていた。
家電量販店はこういうものに実際触れることができるのがいい。
必要最低限のボタン
さて、そんなbitraだが、小型だから余計なボタンはない。イマドキのマウスやトラックボールはたくさんのボタンがついているものもあるが、bitraにはない。私はほとんど使ってないから、それで困ることもないけど。
右手の人差し指で赤いボールを操作し、中指で右クリックする。中指は、ボールを操作するときに補助的に使うこともある (その方が操作が安定するから)。
親指側はボタン3つとホイールがある。
ボタンは、左のボタンが「左クリック」にあたり、上ボタンが「戻る」、下ボタンが「進む」に対応している。
ホイールは上下スクロールに使う。ボタンにもなっているが、私はあまり使うことはない。このホイールも上下だけでなく左右スクロールに使えるものもあるが、bitraは上下だけだ。
なお、ボタンの機能の割当は、エレコムのマウスウェア「マウスアシスタント」で設定できるようになっている。私はデフォルトでいいから、特に設定していない。
あえてやるとしたら、ホイールを押し込んだときの操作をなにかに割り当てるかな、といったところだけど、まあなくてもいいだろう。
裏面には電源スイッチ、ペアリングスイッチ、ポインタ速度変更スイッチと電池の入る場所
裏面には
- ペアリングスイッチ
- 電源スイッチ
- ポインタ速度変更スイッチ
があり、電池 (単四電池1本)を入れるところがある。
ポインタ速度変更スイッチだけ本体に説明書きがないから、説明書を読んで確認したものだ。ボタンを押すと750/1500カウントの切り替えができる。
接続はBluetoothで
Bluetooth接続に対応していて、パソコンやタブレットなどと、いつものペアリング儀式により接続することができる。ペアリングボタンを押してペアリングモードにして、パソコンで接続しにいくという、いつもの流れだ。
パッケージにはiPhoneやiPadでも使えると記載があり、そういった機器と一緒に持ち運んでね、ということなのだろう。
エレコムのトラックボール3兄弟?
bitraを買ったことで、我が家にエレコムのトラックボール3兄弟?が揃うことになった。並べてみると、大きさがずいぶん違うことがわかるだろう。
他にももう1台あるのだけれど、もう使っていない。この中で言えば、真ん中にあるDEFT Proが出る前から販売されているDEFTというものになる。それが最初に使ったトラックボールになる。
一番大きい「HUGE」は3台もあって、今でも一番使っているのはこのHUGEだ。
HUGEが調子悪くなってきたところで、DEFT Proを使いはじめた。これも名機である。
bitraはHUGEの縦横1/2くらいのサイズだから、本当に小さい。それでいてしっかりトラックボールとして使えるあたりにエレコムのこだわりを感じる。
小さいながらもしっかりトラックボールとして使える
実際に使いはじめてみたら、結構普通に使えた。いつも使っているものより小さいこともあって、少し慣らし運転は必要だったが、数分もしないうちに慣れた。
あえていうと、本体を握り込むように持つからか、左クリックをするときにトラックボールを触ってしまい、ポイントがズレるということがある。
これは、今まで使ってきたトラックボールではなかったことだ。おそらく、本体が大きいと重量もあるし、机との接地面積が広く、ボタンを押すくらいで動かないのだろう。ボタンを押す角度も横方向というよりは下向きだから、ボールに手を触れていても握り込むことがなかったからだと思う。
bitraは小さくて、握り込むように持つから、親指でボタンを押す力を、他の指で押し返してやる必要がある。このとき、ボールに触れているとつい力を入れてしまい、動かしてしまうのだろう。そのため、今はクリックするときは意識的に人差し指はボールから軽く浮かすようにしていて、親指と薬指で本体を掴むような感じでクリックするようにしている。
持ち運び用にセミハードケースが付属
また、持ち運び用に専用のセミハードケースが付属している。
これはもう、「どこに行くときも持っていってください!」という意思表示だろう。
しっかり本体を衝撃から守ってくれそうな感じがする。
実際、出張するときにケースに入れて持っていったが、カバンの中に入れるときにこういうのがあると安心感がある。これまでは本体を生でごそっと入れていたから、不安があったのだ。かといって、トラックボールは不思議な形状をしているから、ちょうどいい入れ物もなかったわけで・・・
専用ケースがあるのはありがたい。
おわりに
エレコムのモバイルトラックボール「bitra」を使いはじめた。
小さいながらもしっかりトラックボールしていて、慣れてくるとこれで十分な感じがしてくる。
個人的にはHUGEやDEFT Proといった大きいものの方が使いやすい感じはするけど、比較してみればそう思うというくらいで、bitraも十分に使いやすい。
リビングなどの狭いスペースではこのサイズ感がいい感じだ。
持ち運びを強く意識した製品で、専用のセミハードケースがついてくるのもいい。出張するときはこれでいい。
これまで数年来、いくつかのトラックボールを使ってきたが、bitraもよい製品だと思う。いっぱい活躍してもらおう。