榛名山ロープウェイで榛名富士を登る。榛名富士山神社を参拝し、関東平野を眺望する
榛名湖から見えていたお椀型の山、榛名富士にはロープウェイがあって、あの上まで登れるらしい。
遠目に見ても、山頂あたりに何やら人工物っぽいものが見えるし、あれがロープウェイのようだ。
せっかくなので、榛名富士を攻略していこうではないか。
なお、榛名富士と榛名山は別ものらしい。榛名山はこの辺一体のことを指していて、具体的に榛名山山頂みたいなものが存在するわけではないそうだ。榛名富士は榛名山の火山活動で作られた溶岩ドームとのことで、こんな風に丸っこいとのこと。
さて、榛名湖を迂回して車で走ること数分。榛名富士の麓までやってきた。
麓には開けた駐車場と、榛名湖ゴーカートやビジターセンターなどがあって、そこでも色々楽しめそうだった。
駐車場に車を止めて、ゴーカートなどでちょっと遊んだら、ロープウェイの方に向かっていく。
歩いているうちに「榛名山ロープウェイ」の「榛名高原駅」とやらが見えてきた。
ここの標高は1,097mとのこと。
榛名湖は日本で2番目に標高の高い場所にある湖だそうで、榛名富士の麓でもこんな標高の場所にある。普段、私が住んでいるところが900mくらいだから、こちらの方が200mも高い。
ロープウェイは有料であり、往復だと
- 大人 950円
- 小人 470円
とのこと。片道切符もあって、上りは歩くとか、下りは歩くとか、そういう人もいるのだろう。
我が家は往復切符を買って、ロープウェイで榛名富士を登り降りすることにした。子どももいることだし、無理はしない。寒かったし。
ロープウェイは2台連結型だった。ちょっとめずらしい。写真を撮っておけばよかったと今更思う。
ロープウェイに乗り込むも、子どもの身長では外がよく見えないから、ロープウェイの中では抱っこして見えるようにしてやっていた。
さて、ロープウェイはほんの数分で「榛名富士山頂駅」に到着する
こちらの標高は1,366mとのことで、300mくらい登ってきたようだ。
山頂には何があるかというと、見どころは榛名富士山神社と展望台のようだ。
まずは看板に従って榛名富士山神社に参拝する。
きちんと整備されている道なので、坂や階段は急なところがあったりしたけど、子連れでも普通に登っていくことができた。
鳥居をくぐったら右と左に分かれ道があった。
どちらから登っても神社にはたどり着くが、違いとしては左側は途中で摂社につながる道があったことか。
そんなことを知らずに左の道を登っていったのだけれど。
そうして神社に到着。
神社のウンチクはこちらを参照のこと。
なお、賽銭箱の前あたりはあまり広くないから、さっと参拝していく感じだった。
社屋は柱がきれいに朱塗りされていて、割と新しいのかもしれない?あるいは、ちょくちょくメンテしているのだろうか。
あとは境内から右手に降りていくと、ちょっとした展望台になっていた。
関東平野を遠くまで見渡せる。絶景かな。
しばらく眺めていると、娘たちがトイレに行きたいとか言いはじめるから、さっさと降りていく。風情もへったくれもない。
榛名富士山頂駅のそばにトイレがあったので助かった。これでロープウェイを降りないとトイレに行けないとかだと詰んでいた。ちなみに、麓の榛名高原駅にもトイレはあった。
娘らは奥さんに任せて、私は摂社の方も見ていくことにした。
榛名富士山神社が富士山にちなんでコノハナサクヤヒメを祀っていることもあってか、こちらにはその姉神のイワナガヒメが祀られていた。
いずれも大山積神の娘だ。大山積神は、私が生まれ育った大三島にある大山祇神社に祀られている神様だから、勝手にご縁を感じる。
この姉妹は揃って天孫たるニニギノミコト (天皇家の祖先)に嫁入りするはずが、姉のイワナガヒメのルックスが気に入らなかったニニギノミコトが追い返してしまったそうで。大山積神はそれに怒ったそうな。もしイワナガヒメを娶っていれば長寿が約束されたんだけど、追い返しちゃったから人類は寿命を持つことになった、ということだったか。詳しくは古事記だか日本書紀だかを参考にして欲しい。
そんなことを思い出しながら、榛名富士山頂駅まで戻り、奥さんや娘たちと合流するのだった。
ついでに、今度は息子がトイレに入っていった。
山頂駅の左手側には展望台があって、ここからも遠く関東平野が見渡せる。
あのビルの立っているあたりが高崎市や前橋市といった都会なのだろう。
天気がいいとスカイツリーも見えるらしいし、富士山も見えるとか。群馬の山からそこまで見えるなんて、何気にすごい展望だと思う。そのくらい関東平野が平野続きだってこともあるだろうし。
向きを変えると、ロープウェイ越しに榛名湖も見えた。
その向こうには浅間山が見えて、我々はそっちの方から来たんだよなー、なんて思ったりして。
景色を一通り楽しんだら、またロープウェイに乗って麓まで降りていったのだった。