UGREEN NASync DXP2800をセットアップして2週間。ディスク構成は当初の設計どおりでうまくいってそう

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UGREEN NASync DXP2800のセットアップをしてから、そろそろ2週間が経とうとしている。

UGREEN NASync DXP2800

運用しながらいくつか気になったことを確かめてきたが、おおよそ思っていたとおりに設定できていると思う。

ディスク構成

セットアップにあたり、ディスクの構成は、

  • ボリューム1: SSD 1台
  • ボリューム2: HDD 2台 (RAID0 ミラーリング)

とした。

SSDは家に余っていたLexar NM790 (2TB)を使用し、HDDはDXP2800と合わせて購入したSeagate IronWolf (2TB)を使用している。

SEAGATE IronWolf 2TB 内蔵HDD 3.5インチ NAS専用

SSDを使って、普段の動作を快適に

SSDはキャッシュではなく、通常のドライブとして使っている。ユーザの個人ファイルやDocker関連のファイル置き場、アプリのインストール先になっている。要は、通常のパソコンのドライブといった感じだ。

こうすることで、DXP2800をLinuxマシンのように使うときや、一時ファイルを配置するときは、SSDの高速性を活かして快適に動作している。

感覚的にはミニPCにインストールしたLinuxを遠隔操作しているようなもので、速度的な不満は感じられない。WindowsやLinuxからSMBでマウントし、ファイルの読み書きをしても速いものである。

UGREEN NASアプリをWindowsにインストールし、Windowsからプライベートクラウドストレージのような使い方もしていて、デスクトップからラップトップに切り替えても作業の継続性が保たれている。LinuxにはUGREEN NASアプリがないから、やむなくプライベートクラウドストレージの領域をSMBで直接マウントして使っている。

また、DockerでGiteaを稼働させていて、ソースコードなどのGit資産の管理を行っている。ミニPCのLinuxマシンで稼働させていたものをそのままDXP2800に移植しており、ご機嫌に動いている。

なお、SSDは1台で動いているから、故障時のリカバリは難しい。Giteaで管理しているデータは残したいものであるため、Giteaのデータ領域は「同期とバックアップ」アプリを使い、1日1回HDDにコピーすることで冗長性を持たせている。同機体内でのSSD→HDDバックアップだから、さほど時間もかからない。

実際はGiteaのデータ領域どころかDocker全体のバックアップになっているため、docker composeの設定ファイルごとHDDにバックアップされている。今後、MariaDBなど別マシンで稼働中のDockerサービスもDXP2800で運用するようになると、自動的にそれらのデータもHDDにバックアップされるようになる。これはこれで悪くないかな。

そのうち、SSDで運用しているプライベートクラウドストレージの領域もHDDにバックアップするか検討しているところだ。

HDDは本来のNASらしい運用

HDDの方がNASらしい領域であり、写真や動画、文書などの保管したいファイルを格納している。

HDD2台で構成される領域で、RAID0 (ミラーリング)で冗長化させているから、2台同時にぶっ壊れでもしない限りデータは保全される。この安心感を得るためにDXP2800を導入したようなものだ。バックアップ機器を別途考えないでいい (もちろん、考えてもいいのだが)のが気軽である。

ディスクはBtrfsでフォーマットしたから、特別なことをしなくてもバージョン管理もできるようになっている。

写真や動画などは、もともと保管していたファイルサーバーからごっそりDXP2800に移動してやった。前のファイルサーバーはLinuxマシンだったから、rsyncでちょいなちょいなと転送した。最初はこのファイル転送に戸惑ったところはあったが、わかってしまえばすんなりできた。

なお、HDDとはいえ転送中は結構な速度で動いてくれていて、100MB/sくらいで動いていた。DXP2800は2.5Gbpsに対応しているんだけど、うちのハブやらは1Gbpsだから、ネットワークとしては1Gbpsで稼働している。そんな中で800Mbps以上の速度で転送していたのだから、ネットワークの限界くらいで動いていたのだと思う。IronWolf (2TB)のスペック的には最大180MB/sくらい出るらしいので、ネットワークを2.5Gbpsに対応したら転送速度は上げられる余地がありそう。

数百GBはあったファイルを数時間で移動しきることができ、ファイルサーバーの移行もあっさり終わったものだ。これからは、写真や動画、文書など、保管したいものが出てきたら直接DXP2800のHDD領域に書き込んでいくことになる。

おわりに

UGREEN NASync DXP2800を使いはじめて2週間ほど経過していた。

ディスク構成としては SSDx1 + HDDx2 (RAID0 ミラーリング) で運用していて、それぞれいい具合に役割をもたせることができていると思う。高速動作して欲しい部分はSSDで動作し、速度よりも安全性重視の部分はHDDが動作している。

DXP2800はLinuxベースとはいえUGREENの独自OSで動いているため、「こういうときはどうなるんだ?」と悩むところはあるが、だいたいはLinuxマシンだと思って使えばよさそうだ。

ここまで、まずは本機を導入して使い勝手を確かめてきたところだが、これなら十分に運用に耐えてくれそう。

単なるNAS以上のうまい使い方を引き続き探っていきたい。

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Posted by junchan