ミイラ取りがミイラになった話。兄を呼びに行った妹は、そして帰らない人になった。
朝食を食べたあと、息子は隣の部屋に行って遊びはじめた。
娘はその後もまだ自分の分を食べていた。
娘が食べ終わり (正確には「いらない」と言って残した)、私の方によたよた歩いてきたので、「兄ちゃんのところに行って、『はみがきは?』と行ってくるんだぞ」と言ったら、素直に兄ちゃんのいる隣の部屋へ。
そして、「はみがきは?」と言ってるのが聞こえた。
それから、娘は帰ってこなかった。
お前も磨いてないというのに。
隣の部屋からはバッタンバッタン、きゃーきゃーと騒がしい音が聞こえてくる。
そして、8時過ぎに隣の部屋に出ていった娘は、11時を過ぎても帰ってこなかった。
まさにミイラ取りがミイラになったのであった。
なお、11時過ぎに帰ってきた娘は、「おやつをたべてもいいですか?」とひたすら繰り返すだけの人形に成り下がっていた。