放送大学2021年度2学期に履修した5科目を振り返ると、組合せの相乗効果を感じた
放送大学で2021年度2学期に履修したのは、次の5科目だった。
- 心理と教育へのいざない
- 発達心理学概論
- 臨床心理学概論
- 乳幼児・自動の心理臨床
- 心理学研究法
科目選定の理由
これらの科目を選定した理由は、認定心理士や公認心理師といった資格の取得科目に設定されているからだ。
心理学を体系的に学んでみたいと思って放送大学に入学したものの、「体系的に」というのをどう実現したらいいかの指針がなかったので、上記のような資格取得に関わる科目を取っていけばよいのだろう、という判断だ。
これは、1学期に履修した科目にも言える。
当時は「どんなもんかなー?」と思っていたが、1年経ってみたらこの方針でよかったと思っている。
履修してみてどうだったか
履修してみてどうだったか、科目ごとには別の記事でそれぞれ書き出した。
そこで、この記事では、この5つの科目を組合せで学んでみてどうだったか、というのを書いてみたい。
心理学を組合せて学ぶ
まず、「心理と教育へのいざない」。
これは心理学や教育学の全般を扱っている科目だった。だから、組合せとしては何とでも合うのだろう。
一緒に学んだから他の科目と相乗効果でうんぬん、という気はしなかった。あえていうと、1学期に学んだ「心理学概論」に毛色が似ている科目だが、それより更に簡易な感じだった。
発達心理学の組合せ
狙ってよかった組合せは、まずはこの2つ。
- 発達心理学概論
- 乳幼児・児童の心理臨床
いずれも子どもを対象にしていて、基礎+応用の組合せがいい具合にできていたと思う。
「発達心理学概論」の方で基礎理論の話が出てきて、それが「乳幼児・児童の心理臨床」で臨床現場ではどう適用されているか、が何となくつかめた。
例えば、いずれの教科書にも「アタッチメント理論」が出てきていて、この理論は誰がどうやって作ってきたかは前者で学び、後者では「アタッチメント理論」に基づいた児童面接の場面が出てくる。
こういう組合せがちょくちょくあることで、より理解が増したと思う。
臨床心理学の組合せ
また、
- 臨床心理学概論
- 乳幼児・児童の心理臨床
という組合せは、いずれも臨床心理学を扱っており、特に子どもに関連する単元は双方を参照し合うとより立体的になっていたと思う。
あと、ある療法が、子どもだけじゃなくて、大人にも適用することで効果があった、という事例も見て取れる (箱庭療法など)。
そして、子どもだけでも1科目であり、それは前者からすると一部でしかない。要するに、臨床心理学の世界は随分と広いのだ、ということを実感する。
メタ的な位置に「心理学研究法」
「心理学研究法」はこれらとちょっと違う立ち位置からの視点をもらった。
例えば、研究するためにはデータを収集する必要がある。
そのデータを収集する方法というのが、基礎理論を構築するのにも必要だし、臨床現場にも必要だったりする。
あるいは、そうして研究していく中で作られたものが、また基礎理論を深めたり、発展させたり、臨床現場で使われたりする (心理検査や調査票など)。
私のイメージでいうと、「心理学研究法」で扱っていることは、心理学に対するメタ的な視点だと思っていて、心理学に対する理解を深めるのに一役買っていると思う。
タイトルを見ると「いや、私は別に研究者になるわけじゃないから」と思うかもしれないけど、心理学を俯瞰して見るものとして知っておいていいと思った。
そうすることで、汎用的なツールとして使えそうだから。
おわりに
私なりに、今学期に5科目も取ってみてどうだったか、という切り口で総括してみた。
やはりいろいろな心理学を学ぶと、心理学そのものの学びが深まるのだと思う。
ここで書いたことは、学んでいる中で思っていたことで、ようやく文書化できた。
また、ここに書いていることが合ってるのか間違っているのかすら今の私には判断できないけど、それすらもこれからさらに学んでいく中で精査されていくことだろう。
だから、正誤は全く気にしていない。というか、今の私にはこういう理解だというだけだ。
この半年もなかなか濃かったことが、振り返ってみるとわかるものだ。
やり切るのは結構たいへんだったけど、それなりに残ったものもあるな、と。
これからの私の糧になることだろうことは、間違いない。