「EarFun Air S」マルチポイント接続に対応していて、一通りこなせるコスパのよい完全ワイヤレスイヤホン
完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air S」を買ってみた。
この手のイヤホンを買うのは本当に久しぶりで、今どきどんなのがあるの?と探したものだ。
なにせ、自宅で仕事をしていると外に出る機会は減るし、長野で暮らしていれば何ヶ月も電車に乗らないしと、わざわざイヤホンをつけて自分だけが音を聴けるようにする必要性を感じないのだ。
あえていうと、洗い物をしているときは水の音で聞こえにくなるから、そういうときにあると便利かな、というくらいだった。
そんな中で、今回このEarFun Air Sを買うことにしたのは、スマホを機種変して「Pixel 6a」にしたことが原因だった。
前に使っていた機種「Pixel 5a (5G)」にはイヤホンジャックがあったのだが、Pixel 6aでは廃止された。
お陰で、これまで使っていた有線ヘッドセットが使えなくなったのだ。
スマホで音楽を聴くことはほとんどないけど、電話をするときはヘッドセットがあると便利でよく使っていたのだが、それができなくなると思うとちょっと困ったことになったぞ?というわけで。
仕方がない、Bluetoothのヘッドセットを買うとしよう、と相成ったのである。
これはもう本当に仕方がない。
さて、Bluetoothのヘッドセットというのも色々とあり、最初は片耳に引っ掛けるタイプのものを考えた。昔使っていたし、多分、今でも家探しすれば出てくるだろう。
ただ、どうせならもう少しいろいろな場面で使えるものがあったらいいと思った。先に書いたとおり、洗い物をしているときに放送大学の授業を流していても聴こえなかったりするから、そういうときに使えるといいな、とか。
あるいは、Nintendo SwitchがBluetoothオーディオに対応してくれたため、新幹線に乗っている間に遊ぶのにも使えたらいいかな、とか。
そうやって利用シーンを考えていると、マルチペアリングというよりはマルチポイントで接続できた方がよいと思った。
というのも、あくまでスマホPixel 6aに接続しておき、いつでも電話ができるようにした上で、パソコンなりNintendo Switchなりに接続して使いたいからだ。
マルチポイントならこれができそうだった。接続は2台同時にしておくことができて、音が出ている方を拾ってくれるそうだから。
マルチペアリングだと、スマホ以外に接続して使っていた場合、電話がかかってきたときにペアリングし直すとかいうひと手間が必要になるから、現実的ではない。
そんなわけで、マルチポイントはぜひ使ってみたい、というところから商品選定がはじまった。
音質とかはそこまでこだわりがなく、普通に人の声が聞き取れればOK。ど迫力の映画を見るときに使いたいわけでもないし。
そんなことを思いながら探して、見つけたのがEarFun Air Sだった。
マルチポイントに対応していて、ノイズキャンセリングなどひととおりのことがそれなりにできる上で、コスパがよかったのだ。
ちょうどAmazonで1,000円引きとかで売られていて、6,000円を切っており、これなら買いだろうと思った。
よって、ポチったのだった。
届いたパッケージを開けてみると、中に入っていたのは、
- イヤホン
- イヤホンケース
- USB Type-C – Type-A ケーブル
- イヤーチップ 4サイズ (1つはイヤホンに装着済)
- 取説など
だった。
イヤホンケースを手に持ってみると、小さいものだった。
この中にはバッテリーが内蔵されていて、イヤホンを収納すると充電されるようになっている。
ケース裏面にUSB Type-Cの端子があり、ここからバッテリーを充電できる。
ケースを開けると電源がONになり、ケースを閉めると電源がOFFになる。
いつでもケースにしまっておいてね、という設計であり、これなら毎回ケースに仕舞うだろうから、「片耳だけ、どこに行った?」と探すハメにはならないだろう。
ケースからイヤホンを取り出してみる。
タッチ操作にも対応していて、左右で操作方法が変わるそうだ。
操作できることは色々あるけど、音量調整くらいしか使わないかもしれない (オーディオプレイヤーでプレイリストを再生する、ということもやらないので)。
イヤホンの内側には充電用の端子があり、ここがケース内の端子に当たっていると、イヤホンのバッテリーが充電されるようになっている。
なお、イヤーチップは最初についていたものより、1サイズ小さいものに取り替えた。
どうもフィット感がよくなくて、大きめな感じがしたので、1サイズ下げてみたのだ。イヤーチップを取り替えたらフィット感はマシになったから、しばらくこれで使ってみる。
イヤーチップを耳の穴に入れて、本体をクイッとねじると耳の形状に合わせて固定されるようになっていて、装着感はしっかりしている。
普通につけて歩いたりしている分には取れないと思う。
たまたま電話をする機会があり、早速、通話に使ってみた。電話がかかってきたらケースを開けて、イヤホンを取り出し耳にねじ込み、電話に出たら、すぐに会話ができた。相手の声は聞こえるし、こちらの声も聞こえているようだし、当初の目的は達成できたと言ってよさそうだ。
あとはスマホでAmazon Musicを流してみたり、放送大学の授業を流してみたりしてみた。いずれも良好だった。
マルチポイントも試してみたけど、これもなかなか面白い。
確かに2台同時につながっていて、片方で音を流すとそちらの音が聞こえてくる。
両方同時に流すとどっちかを拾ってくれるのは仕様通りだ。そういうものだから、スマホに電話がかかってきたら、マルチポイントで接続している他の機器の音を消す必要がある。
なかなか使い勝手も良さそうだし、ここ数年こういうものを使ってこなかったから、また新たな利用シーンを思いつくかもしれない。今度出張するときにでも大活躍してくれることだろう。
数年ぶりに買った最新鋭のイヤホンは、ライフスタイルに変化を与えてくれそうだ。