PILOT「キャップレス デシモ」ちょっといい万年筆を使ってみたくなり
PILOTの万年筆「キャップレス デシモ」を購入した。
これまで万年筆は同社の「カクノ」ばかりを半年以上使ってきたのだけれど、ちょっといい万年筆も使ってみたくなってきたのだ。
キャップレス デシモをチョイスしたのは、
- キャップが無いのって便利な気がする
- 18金のペンを使ってみたい!
- ペン先は細いのがいい
- 値段は比較的手頃な方
あたりが理由だ。
これまで1,000円のカクノを使ってきたのが、市場価格13,000円ほどのものになるということで、私の中ではかなりの思い切りが必要だった。
はてさて、どんな万年筆に出会えるのやら。
Amazonでポチったのが届いて、最初にお目見えしたのが、ケースだった。
なるほど。ちょっといいものになってくると、こういうケースがつくようだ。
ケースの中には、こんなものが入っていた。
- キャップレス デシモ 本体
- インキ カートリッジ 黒
- 取説や保証書、ユーザ登録はがき、など
カクノがプラのパッケージだったのを思うと、格の違いを感じる。
キャップレス デシモ本体の色はブラックにした。
基本的に黒色っぽい色をメインで使っているから、インクの色と外観が近いものにしようと思ったのだ。その方が使うときにわかりやすいだろうから。カクノは透明のにしておけばインクの色がそのまま見えるんだけど、キャップレス デシモはインクの色がわからないからね。
ペンの後部 (上の写真だと右上が後部)をノックすると、「カチッ」という音と共にペン先が飛び出てくる。
ペン先はかなり小さい。18金なんだけど、金色ではなくて銀色に近い。これが「18K ロジウム仕上」というやつか。
ペン先は細いのがよかったから、EF (極細)にした。カクノはEFを使っていて、この細さが気に入っているから。
キャップレス デシモを手に持ってみた感じ、最初に思ったのは「意外と軽いな」ということだった。
もっとズッシリしたものかと思っていたんだけど、思いの外、軽かった。
まずは付属のカートリッジ (黒)をひとまず使うことにして、とにかく使いはじめてみる。
書き心地でいうと、確かにカクノとはどこか違う感じだった。
カクノの「カリカリ」とした書き心地に比べると、柔らかいタッチな感じはする。筆圧に応じてペン先が微量だが動いている感覚がある。ちょっとしたものなんだろうけど。
あと、カクノと同じEFではあるのだけれど、カクノ以上にキャップレス デシモは線が細い気がする。
気になっているのは、若干、かすれるところか。インクが馴染んでない?持ち方の問題?しばらく使っているうちに慣れてくるのだろうか。カクノだとそんなに意識することなく、最初から普通に書けているのだが。
それから、キャップレスなのはすごくいい。こんなに便利だとは。サッと取り出してパッと書ける。人気があるのがわかる気がする。キャップがないってだけでこんなに手軽だとは。
それでいて、毎日使っていればペン先が乾くこともないし、素晴らしい。
まとめると、キャップレス デシモを使いはじめてしばらくして感じていることは、
- キャップレスはやっぱり便利だった!
- 軽い
- カクノのEFよりさらに細字
- 18Kのペン先は柔らかいタッチ (カクノとくらべてわかるくらいだけど)
- 若干、インクがかすれ気味 (慣れの問題?)
- ケースがついてくるだけでちょっと大人の文具を手に入れた感じがする
といったところか。
インクがかすれ気味なところは引き続き確認していくにしても、買ってみて満足度の高い買い物だったと思う。
EFでここまで細いなら、Fでもいいかな、という感じもしている。そうすればかすれ気味なのは解消するのかも。
こうして、私は万年筆沼にまた1歩踏み込んでしまったのだった。