「日本人の幸せ」を読みながら、文化心理学と社会学の視点から「幸せ」について考えた

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日本人の幸せ – ウェルビーングの国際比較」を読み始めた。

日本人の幸せ - ウェルビーングの国際比較, 内田由紀子, 中公新書

著者は文化心理学者 (になるのかな?)であり、文化心理学という観点からウェルビーングというテーマに切り込んでいる。

昨年の日本社会心理学会のシンポジウムで登壇されていて、私もそこに参加していたのだけれど、なんとなくそこで話していた内容と本書の内容はリンクしている感じがする。もう細かい話は覚えてないから、あくまで印象だけど。

で、心理学の本を読んでいるはずなんだけど、最近は社会学を学んでいるからか、なんだか社会学に通ずるものがあるなと思いながら読んでしまっている。

というのも、本書の中で語られていることが、社会学でいう「規範」や「役割」といった概念から語れる気がしたり、パーソナル・ネットワーク論の話も結構そのまま出てきていたりするから。

もちろん、文化なんて学際的なテーマだろうし、社会学とリンクしていてもおかしくない。そもそもこの手の概念は心理学が先とか後とかは正直どうでもいい話だ。

ただ、このところ社会学を学んでいるからか、ついつい社会学的な方面から考えてしまうのであった。

なんとなくだけど、個人の内面を扱う心理学と、個人を取り巻く環境や構造を扱う社会学という、一見異なるアプローチをとる2つの学問が、「幸せ」というテーマにおいては重なり合うところがあるのではなかろうか。

文化とか幸せというテーマ自体が、個人と社会の相互作用をはらんでいるものだと思えば、案外、この印象は的外れでもないのかもしれない。

日常的に、何気なく「幸せ」という言葉を使っているが、それは一言では言い表せないものである、ということなんだろうな。

本書を読んでいると、幸せという感覚に対する日米比較などを通じて、我々が思う幸せってどういうものなんだろう?どういうときに感じるのだろう?と、「幸せ」の輪郭がちょっとずつ見えてくる感じがする。

一言で言い表せないものだからこそ、手を尽くして研究する価値があるんだろうな。興味深いテーマだと思う。

もう少し読み込んでみるとしよう。

読書心理学

Posted by junchan