産業・組織心理学会 第39回大会に参加。台風の影響でオンライン開催となったけど、有意義な時間になったと思う
産業・組織心理学会 第39回大会に参加してきた。
今回は台風接近に伴い、急遽オンライン開催となった。迅速に決定してくれたおかげで (確か水曜日くらいには連絡があった)、出張計画をすぐ取りやめることとし、早めにホテルをキャンセルしたことで、余計な出費がなかったのはありがたい。
自宅で、画面越しに口頭発表やシンポジウムを視聴していると、これはこれで気楽でいいかな、とも思う。あくまで聴く側としてのスタンスだからだろうけど。
特別講演やポスター展示など、一部コンテンツはなくなってしまったのは残念だったけど、これはやむを得ないかな。ポスターはそのうちオンラインでやるみたいだけど。
シンポジウム、ワークショップでは産学連携を考える
さて、今回の大会では、シンポジウムで産学連携に関する話題提供があり、興味深く聴いていた。
私としては、今は実務家として活動しつつ、いずれは研究者としても関わっていきたい分野だと思っており、産学連携にあたっての課題や取り組み事例など、かなり気になる内容だった。
やはり在野で研究しようとすると、どうしても研究のためのリソースが不足していると感じる。
文献へのアクセスが難しいとか、研究倫理を担保していくこととか、どうやってデータを集めるかとか、なかなか頭を悩ませる。
卒業研究の題材を考えるくらいのことでそう感じているのだから、まともに研究するとなるとかなり大きな課題になると思う。
田舎で在野でこの分野の研究をするのは、やはりだいぶ難易度が高いことな感じがする。それこそ大学にいれば当たり前にあるものが、身の回りに全くないのだ。例えば、研究費も、研究室も、図書館も無い。当たり前だけど。やるなら全部自前で用意するしかない。
そもそも、研究はそういうリソースが得られるところでも簡単な事業ではないわけで。本格的にやるならそれなりの場所に出向くのが素直なやり方なんだろう。私もかつては大学に進学するために上京したわけだし。
産学連携の話を聴きながら、自分が研究者の道に踏み込むとして、まだまだ課題があるよなと考えさせられたのであった。
口頭発表で理解できることが増えたことを実感する
口頭発表も一通り聴いた。6並列でやっていたから、そのうちの1つの部屋に入り浸って聴いていた。これはリアルな大会でも別々の部屋で同時に発表になるから同じことだ。
口頭発表を聴いていて感じたのが、私の中で、研究内容を理解するレベルが上がっているということだ。もちろん、あくまで去年の自分の記憶と比べて過去最高と言っているだけであり、相対的によくなっていると感じているだけで、絶対的に理解できているという話ではない。
これは自力でなんとか研究計画書を作ってみたことが役に立ったのだと思う。
少なからず専門書もいくつか目を通したし、論文も読んできたおかげか、その理論は見たことあるな、と思える内容もあったりした。論文や話の流れを構造的にもつかみやすくなっているのだろう。
門前の小僧じゃないが、なんとか心理学を3~4年も学び続けているし、この学会の大会に参加するのも3回目だし、ちょっとずつでも理解できることが増えていると感じられることは素直に嬉しい。やってきたことが身についている証だと思うから。
あとは、研究の内容や、研究方法について聴いていると、そのやり方はなんか使えないかなとか、それは参考になるなとか思えることがいくつかあった。私も少しは研究者のスタンスに近づいているってことかな?
改めて大会論文集を読んで、今回の発表を聴いたものの理解を深めたいところだ。
おわりに
産業・組織心理学会の第39回大会に参加した。この学会の大会に参加するのもこれで3回目である。
シンポジウムやワークショップでは産学連携についてはかなり考えさせられた。自分がどう関わっていくかはまだわかってないけど、とても興味深く話を聴くことができた。
また、口頭発表を通じて理解できることが増えていることを実感することで、これまで学び続けてきた成果を感じた。これは自分で研究計画書を、わからないなりにもなんとか作ってみたことが役に立ったのだろう。
まだまだ学会の中の会話に入っていくレベルにはなれていないと思いつつも、参加することで得られるものや確認できるものは確かにあったし、有意義な時間になったと思う。
引き続き、学び続けよう。