平湯温泉 平湯プリンスホテルに宿泊。貸切露天風呂 (無料!)が素晴らしくよかった
平湯温泉に2泊3日で滞在してきた。
滞在中は「平湯プリンスホテル」さんに宿泊した。
初日に到着したのは19:30くらいで、もう辺りは真っ暗だった。
この日は金曜日だったからか、車も少ないし、人気もなかった。
フロントでチェックインしたら、早速、荷物を持って指定された部屋に行く。
ゆったりした和室
Webで予約したときに「1人旅歓迎」のようなことが書かれていたんだけど、この部屋を一人で使っていいのかな、と思えるくらい広い部屋だった。8畳くらいあったか。これなら一家全員で来ても十分過ごせそう。
部屋に入ってすぐの玄関口には洗面台があった。
ホテルの水道は飲用水が引かれているとのことで、お水には困らなかった。2Lペットボトルの水を2つ買っていったんだけど、結局開封しないで済んだ。ただ、お水は結構な硬水のようで、好みは分かれそうだった。お腹に自信が無い人は大人しく水を買っていった方がよいだろう。
洗面台の反対側にはトイレとお風呂があった。ユニットバスだ。
ホテルには大風呂があるから、この部屋のお風呂を使うことはなさそうだけど。
それから、部屋の中には床の間があって、テレビや湯沸かし、電話、ティッシュなどが設置されていた。
あとはちゃぶ台にお茶セットやゴミ箱、ファンヒーターなども置かれていた。
部屋の奥は、この手の和室につきものの?謎空間。
この空間って、古いお宿ではよく見るんだけど、どういう思想で作られているのだろう?使い方がいまいちわからないスペースだったりする。
座椅子に座ってくつろぐのにはよさそう。
この謎スペースには冷蔵庫やクローゼット、金庫もあった。
買ってきたビールを冷蔵庫で冷やそうと思って開けてみたら、何だか懐かしい造りの冷蔵庫だった。
きっと昔は、ここにビールやジュースが入っていて、出したら課金されるようになっていたのだろう。
こういう冷蔵庫は久しぶりに見た気がする。
なお、ホテル内にはジュースやビールなどの自販機があり、必要に応じてそちらで買い足すこともできた。
素泊まりにつき、夕飯は温泉街で
部屋の中を一通り物色したら、持ってきた荷物を全部運び込んで、夕飯を求めて温泉街に繰り出そう。
今回は素泊まりで来ていて、温泉街で何かうまいものでも食べてこようという算段だったのだ。
なお、夕飯は「禄次」さんでいただいてきた。
温泉街にある居酒屋という感じで、お酒もつまみも美味しくいただけた。
夕飯を済ませたら、軽く平湯温泉の散策をしてみる。
ちょっと寒かったし、雪がそこかしこに残っていたんだけど、気持ち良く散歩できた。
ホテルの温泉を堪能する
さて、ホテルに帰ってきたら、お待ちかねの温泉だ。
このホテルの温泉は、いわゆる大風呂 (露天付き)と、貸切露天風呂があった。
貸切露天風呂は3つあるそうなんだけど、この滞在中は2つが利用できた。貸し切りなんだけど、なんと無料で使用できる。予約などはできなくて、空いてれば使えるという早いもの勝ちな制度だった。要するに、ホテル側は関与しないので譲り合い精神でよろしくやってね、ということだろう。
また、どのお風呂も24時間入浴可能とのことだが、1日1回はお湯を抜いて入れ替えているとのことで、その時間は避けた方がよさそうだった (時間帯も教えてもらったけど忘れた、、、どうせその時間はいないからいいやと思ったし)。
貸切露天風呂をはしご!
まずは貸切露天風呂とやらを攻めてみる。
誰かいたら仕方ないなーと思いながら行ったけど、見事に誰もいなかった。
一人で貸切風呂を借り切って使う。なんという贅沢!
貸切露天風呂には洗い場はなくて、岩で囲まれた浴槽の中に、温泉が溜まっているだけという作りなんだけど・・・
かなり広かった。貸切露天風呂なんてそんなに広くはないんだろうと思ってたら、大間違いだった。多分、10~20人くらい入れちゃうんじゃないかってくらい広かった。入り口の明かりが露天風呂の奥まで届いておらず、真っ暗だった。
その暗い中を、ザブザブと歩いて奥まで向かっていく。
なんかもう、最高だった。これまで入った露天風呂の中で文句なしの1位だった。思わず「うひょー!」とか歓喜の奇声を上げてしまいそうだった。
これなら家族みんなで来たかったと思う。
薄ら暗い露天風呂から、空を見上げると、星がよく見えた。本当に気持ちよかった。
お湯は若干熱いくらいだったか。吹き出し口のお湯はかなり熱かったけど、屋外だし、湯船も広いから、程よい温度になっていたのかな?のんびり浸かって、体はよく温まった。
さて、1つ目の貸切露天風呂を堪能したら、すかさず隣にあるもう1つの貸切露天風呂も攻めてみる。こちらも開いていたから、一人で貸切露天風呂ができた。
1つ目に比べるとお湯がぬるかった。
平湯プリンスホテルは3つの源泉を引いているのとことで、先の風呂とは違う源泉なのかもしれない。なんとなくヌルっと感も違うような感じがしたし。
広さは1つ目と同じくらい。つまり、かなり広い。これを独り占め。サイコー!
こちらはお湯がぬるかったから、あんまり長居するのはよくなさそうで、さっと上がることにした。
大風呂も堪能する
こうして2つの貸切露天風呂を堪能したら、その足で普通の大風呂にも向かう。
大風呂には洗い場があって、シャンプーやボディーソープなども置かれていた。
そして、大風呂にも露天風呂がついていて、これもまたよかった。
貸切露天風呂ほどは広くなかったけど、それでも5~10人は入れたんじゃないだろうか。
お湯は熱いくらいで、体の芯までじんわりと温まってくるようだった。
3つの風呂をはしごして、平湯温泉という温泉街をもたらした温泉をしっかり堪能できた気がする。幸せだ。
あとは部屋の謎スペースでビールを飲みながらおつまみを食べて、寝るだけであった。
朝はアヒル?カモ?の声を聞きながら
翌朝、謎スペースのカーテンを開けてみると、雪景色が広がっていた。
到着したのが夜だったから、景色がだいぶ違う感じがした。辺り一面、真っ白だ。
部屋からは鳥の鳴き声・・・というかこれはアヒル?カモ?のような鳴き声が聞こえてきていた。
どこかで近くで飼っている家なり旅館なりがあるのだろうか?
そんなことを思いながら、朝風呂に行こうとロビーに降りてきて、窓の外を見てみたら・・・
いたよ、こいつらだよ。さっきガーガー聞こえてたのは。
アヒル?カモ?私には判別できない。
とにかく鳥と鯉が、早朝の中庭で優雅に過ごしていた。
ロビーにはスキーのチューニングゾーンが
なお、滞在中、ロビーにはスキーのチューニングゾーンが作られていた。
バイス台などがセットされていて、ワックスなどを持ってきていればスキー板を整備できたのかもしれない。
ホテルからすぐ近くに平湯温泉スキー場があるし、車で15分も行けばほおのき平スキー場があるし、そういう客層への理解があるホテルのようだった。
というか、こういう設備の準備があるってことは、近場のスキー場が結構ガチでスキーをやってるってことなんだろう。レースとか、検定とか。
10年来浸かっているマイスキー板は、長らくメンテナンスフリー過ぎて激しく性能劣化しているであろうから、こういうところで整備してやればまだマシな状態になるのかなぁ、と思ったのだった。
おわりに
今回はほおのき平スキー場にスキーをしに来ていたし、素泊まりで来ていたから、平湯プリンスホテルは帰って温泉して寝るだけなところだったんだけど、それでも2日間しっかり温泉を楽しめた。
温泉街の温泉付きホテルということで、お値段もそれなりにしたんだけど、よいチョイスだったと思う。
特に、貸切露天風呂はエキサイティングだった。
昔ながらの温泉宿で、設備の古めかしさはあったけど、丁寧に手入れしているような感じだったし、ホテルの人の愛想もよかったから、気持ちよく過ごせた。
よき滞在だった。ありがとう。