ノートのあり方を再考する。「フローメモ」と「トピックメモ」の2種類を意識して書いていくと現状に合いそうか
このところノートのあり方について考えるようになった。
きっかけは多分、心理学の研究をはじめようと思って、専用の「研究ノート」を作って書き込みはじめたことだ。ちなみに、ノートはプレミアムCDノートの方眼、A5サイズ。紳士なノート、で私は覚えている。
こうして事あるごとにノートのあり方を考え直すのは、私自身の考え方が変わっていくからなんだろうか。
研究ノートの書き方
研究ノートには、研究に関連しそうなことを、とにかく順番に書き込んでいる。そのときどきで考えたことや、思いついたこと、本を読んで気になったことのメモ、などなど。いうなれば私の思考ログだ。
特に書く内容によって整理することなく、とにかく順番に書いているから、これらは全て時系列で並んでいる。
様式としては、日付が変わると2行空けて日付を書くとか、書いていること (考えていること)が変わるときは1行空けるとかいうくらいのルールで、あとは大体箇条書きである。図表を書くこともあるけど。
このやり方が、今の私には意外とハマっている感じがしている。
結局、心理学の研究をしてみようなんて思い立ったけど、何をしたらいいかわかってないし、何を考えたらいいかも定かではないのだ。だから、とにかく思いついたことをその順に書き残しているだけ。全く構造化されていない。頑張って構造化しようとすると書きにくくなるから、あえての垂れ流しである。
手続きも内容も未知な物事を考えていくには、最初から構造化された形で書いていくのは難しい。書きながらわかってくることも少なくない。
ただ、そうやって書きつらねていると、構成要素としては見えてきているものがあって、それは「フローメモ」と「トピックメモ」の2種類のものがありそうってことだ。
「フローメモ」で思いつきを垂れ流す
「フローメモ」は、とにかく思いついたことをそのまま書き出していくメモだ。
日時を書いて、あとはひたすら箇条書きである。
重要なものが出てくるかもしれないし、今後一切触れないものもあるかもしれない。
もしかしたらこの思考過程が大事なのかもしれないし、それによって新しいことを思いつくかもしれない。
そのアイデアは、何にもならないことがわかるのかもしれないし、その時では役に立つのかもわからないかもしれない。
本当に何が起こるかわからないメモだ。ただ、それが面白いのかもしれない。
「トピックメモ」で思いつきを深堀りする
「フローメモ」を時折見返し、赤線を引いたりしていると、気になるトピックが浮かび上がってくる。
更に調査したり、深堀りして考えたりしたいものが見えてくるのだ。
そうやってトピックを見つけたら、そのことについて調査したり、考えたりしたことを書き下していくのが「トピックメモ」だ。
フローメモと書くものの質は違うが、書き方は同じ。
日付を書いたら、トピックの見出し (トピックのゴール)を書き、あとはひたすら箇条書きである。フローメモに比べれば、トピックの見出しが入るくらいの違いはあれど、それすら箇条書きの1項目だから見た目は変わりなし。
そして、このトピックメモすら、次のトピックメモの呼び水になったりするのは言うまでもあるまい。
既存のテクニック
この「フローメモ」や「トピックメモ」といった要素は、テクニックとしては、1ページ1トピックにするとか、見開きで1アイデアにするとか、そういうノート術だかメモ術だかに相当するんだと思う。
要は思いついたことのメモ (フロー)と、その思いついたことについて深堀りするメモ (トピック)があるだろうってことだ。
研究ノートであえて1ページ1項目にしていないのは、A5サイズのノートだと空白だらけでもったいないし、そのアイデアがどのくらいの分量になるかもよくわからないこともあって、あえて詰めて書いている。
どうせ気になることがあったら、その後に改めて追加で気になるだけ書き下していくのだ。
ブログのネタ帳のようなものであれば、小さいノートに1ページ1ネタで書いているけど、研究ノートはそんな紙面じゃ全然足りないくらいの分量になるし、資料の切り貼りもすることがあるから、大きいノートの方が都合がいい。
あえていうと、フローメモは、出先ならいつも持ち歩いているトラベラーズノート (パスポートサイズ)に書くが、結局、あとで研究ノートにまとめて書き直している感じだ。
他のメモに適用できるか
研究ノートはそんな感じの運用で使っていて、なかなかいい感じだと思っている。
そこで、この「フローメモ」と「トピックメモ」の方式を、他のメモにも適用してみたらどうだろう、と思うようになってきた。
というのも、2~3年前だと、「トピックメモ」がとにかく多かった。我ながら考えたいことがいっぱいあったのだろうか。
ほぼ日手帳Weeks MEGAの莫大なメモページを使い、1ページを上下半分に分けて、ひたすら書いていた。
当時はこの運用でよかったのだけれど、ここ1~2年はめっきりメモを書くことが減った。このメモの書き方だとやりづらいと思うことすらある。
これは研究と同じような事象が起こっている気がしていて、要は何を考えたらいいかがよくわからなくなっているのだ。
状況は刻々と変わっているし、そこまで「トピック」として書き出し、深堀りして考えないでも賄えるものが増えたのかもしれない。あるいは、本当に考えなくなってしまったのかもしれない。
メモを書かなくなっていき、ほぼ日手帳Weeks MEGAのメモページは使い切れなくなり、今年2024年は通常のほぼ日手帳Weeksにしてしまった。
ここ8ヶ月で30ページくらいしか使ってないし、今年はこれで十分そうだ。かつてが異常だっただけなのかもしれないが。。。
時が移ろえば、私の場合は手帳やメモに求めることも変わってくるのだろう。
現状に合わせて考えてみると、日々思いついたことを「フローメモ」としてウィークリーのメモページに書き出していき、気になることがあったら巻末のメモページで「トピックメモ」を起こすのがよさそうな気がしてきた。
研究に関するものは研究ノートに集約するけど、その他のものはほぼ日手帳Weeksに集約する感じで考えている。
これで現状が打開できるとよいのだけれど。
おわりに
最近になって、改めてノートのあり方について考えている。
以前ほどはノートを書かなくなっていて、それは現状に合ったスタイルになってないからかもしれない、と思うに至ったのだ。
そこで参考になったのが、数ヶ月前に作った研究ノートだ。研究ノートで感じている課題 (未知の物事を思考すること)は、現状にも当てはまるんじゃないかと思った。
手元にあるもの (ほぼ日手帳Weeks)で再現はできそうだから、ちょっくらやってみるとしよう。