放送大学で公認心理師のカリキュラムに則って心理学を学ぶ中で、違和感を感じていたこと

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放送大学心理学を学んでいる。

履修している科目は基本的には公認心理師のカリキュラムに則って選択していて、3年目にしてそのカリキュラムの大部分を修めてきた。

こうして心理学を学んでいるところで違和感を感じていたことがあったのだけれど、それがあるとき「そういうことか!」と謎が解けたことがあった。

違和感と言っても、別に悪い意味ではない。

私はかれこれ20年ほど前に大学を卒業していて、当時は情報工学を専攻していた。

その20年前に情報工学科を卒業したときのカリキュラムに比べて、今まさに放送大学で学んでいる心理学のカリキュラムに違和感を感じていたのだ。

それは、放送大学で心理学を学んでいる中で、位置づけがよくわからない科目があったことから生まれていた。

例えば、

などといった科目だ。

逆に特に違和感なく学べたのは、

などである。どちらかといえば、こちらの違和感のない科目の方が多かったと思うが。

さて、私の中にあった違和感の正体は何だったのか。

放送大学で学んできたテキストたち

それは、「特定の領域に特化した科目がある」ということだった。

おそらく公認心理師という国家資格が求めている要件を満たすために、このような科目が作られたのだろう。

要は、「心理学について学んだのは結構なことなんだけど、現場に入ったときに動けるようになってくれていないと困る」のような要請が公認心理師にはあるからだと思う。それはこれまで学んできた中でよく語られていたことだし。

私が、少なくとも20年前に情報工学科で学んだときには、そんな「特定の領域に特化した科目」なんてものは存在しなかった。

情報工学の世界で言えば、「建築業界のICT活用」とか「司法におけるICT活用」みたいなものだろうか。聞いたこともない。

心理職もIT職も、専門職であるからには、

  1. コア技術 (その分野に関する高度な知識、スキル、ツール、など)を持っている
  2. 現場に適用 (応用)する力がある

ことが求められているのは確かなんだろうけど、私が昔、大学を卒業したときには 1. のとこしかやってなかったと思う。

大学を卒業して、就職したところが建築業だったり製造業だったり、あるいは広告宣伝業だったりして、その業界のことは就職してから学ぶのが普通だったのではなかろうか。業界知識や業界の課題なんていうものはOJTで学ぶものだ。

そんなスキーマが私の中にあったから、先の福祉心理学などには違和感があったのだろう。

大学の学部で、1つの科目 (2単位)を設けてまで、福祉領域では、心理職にこんな役割が期待されているとか、こんなことがあるとか、関連法令はこういうのがあって、こういう仕組みで動いているとか、そんなことを学ぶのだ。

司法・犯罪心理学なんかを学んだときに思ったのは、日本の司法制度がわかってないと仕事にならなそうってことだ。司法制度なんて普段あんまり関わりがないから、日本はそういう仕組みで動いているのかと思ったくらいだ。心理学の部分より、司法の仕組みの方の勉強になったとすら思っている。

そう考えると、公認心理師のカリキュラムはなんとも手厚いと思う。逆にいうと、先に書いた通り、公認心理師であるからには、こういうことをわかった上で現場に来てくれないと困る、のような強い要請があるってことだろう。

なお、この発想でいうと、「産業・組織心理学」にも違和感を感じてよかったんだけど・・・これは私が「産業領域で心理学を活用して仕事をするのは普通のこと」という認識だったから全く違和感がなかったのだと思う。

なにせ、産業・組織心理学を学んでいるときは、「今、私がまさにやっていることじゃん!」とちょくちょく思ったものだ。おかげで、「もっと学びたい、学会に入ろう」なんて思って産業・組織心理学会に所属して、学会発表とか行くようになったくらいだ。

もちろん、福祉心理学と同じような違和感を感じるポイントはあったんだけど、「働いているとそういう課題もあるよね、ふむふむ」くらいですんなり飲み込んでいたのだった。

「神経・生理心理学」や「感情・人格心理学」などを学んで違和感がなかったのは、心理学の基礎を学んでいることを実感できたからだろう。

情報工学ではネットワークやプログラミングについて学んだし、もっと細かいところではソフトウェアやハードウェアの仕組みや作り方なんかも学んだものだ。こういう基礎的な部分を学んでいるところは似ていると思っていた。

結局のところ、公認心理師という、唯一の国家資格に求められる役割や知識が、現場主義で考慮されていて、そのことを盛り込んだが故にこういうカリキュラムになっているのだろう。そこが (少なくとも20年前の)情報工学とは違うところなんだろうなと思う。

とまあ、放送大学で心理学について学んでいる中で、もっと厳密には公認心理師のカリキュラムに則って学んでいる中で、感じていた違和感の正体に気づいてスッキリしたのであった。

放送大学心理学

Posted by junchan