ランディスク遠隔管理サービス「NarSuS」から連絡あり!?制御不能になったLAN DISKをリカバリーする
写真や動画のバックアップ用に、IO DATAのNASであるLAN DISK「HDL1-LE02/E」を導入した。

これに合わせて、製造元のIO DATAが提供しているランディスク遠隔管理サービス「NarSuS」にも登録していた。
ランディスク遠隔管理サービス「NarSuS」とは

このサービスに登録しておけば、LAN DISKに異常があった際に連絡してもらえるというので、登録しておいた。私がNASを監視しているのもアホらしいしね。
仕組みとしては、LAN DISKが定期的にNarSuSにログをアップロードしていて、そのログが届かないときや、ログの中に異常があった際に、サービスに登録したメールアドレスに通知が来るようになっている。
ブラウザからNarSuSのサイトにアクセスすると、LAN DISKの現状がわかるよう、ログをサマリして見せてくれる。その中には内蔵HDDのSMART情報のようなものも含まれていて、割と細かく見ることができる。もちろん、それらはLAN DISKの管理ツールから直接見れるものなんだけれど。
なお、NarSuSが何の略かはわからないし、メールには「クラウド状態管理NarSuS」と書かれているしで、サービスの正式名称も怪しい。
とにかく、NarSuSという呼称は正しいみたいだから、以降はNarSuSと記載する。
NarSuSから連絡が来た?
LAN DISKを導入し、稼働開始してから3~4週間ほど経過したころのことだ。
何やらNarSuSからアラートメールが届いた。
そのアラートメールによると、LAN DISKが定期的に報告しているログが届いていないというのだ。
なるほど、NarSuSはこういうときに連絡が来るのね、と学んだ。
LAN DISKを再起動するまで
何が起こってるんだろうと、まずはLAN DISKを見てみる。すると、電源ランプが緑点滅していた。
電源ランプの緑点滅は、何らかの処理をしている最中だというのを伝えているらしい。
ただ、何を処理してくれているのかは不明。
そこで、ブラウザからLAN DISKの管理ツールにログインしてみようとしたところ、アクセス不能になっていた。エクスプローラーからも開けない。
これは何かの処理途中でハングアップしてないか?
アラートメールが来てから10時間くらい経っているし、いくらなんでもおかしいだろうと思い、マニュアルに従ってシャットダウンを試みる。
本体裏にある電源ボタンを数秒押すと、ピーッと音がなるので、そこでボタンから手を離す。これでシャットダウンしてくれるらしい。
・・・らしいんだけど、30分待っても何も変わらない。マニュアルによると、30分待っても状況が変わらないようなら、電源ボタンをさらに長押しするか、電源ケーブルを抜くことで、強制的に電源を落とせとのこと。なお、この処置をした場合はデータが壊れるかもしれないからあしからず、とも書かれている。なんてこった。
まあ、仕方がないから電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンを試みる。10数秒押していたら電源は落ちてくれた。
その後、電源ボタンを押すと、LAN DISKは再起動することができた。
システムログを確認する
再起動できたら、LAN DISKに何があったんだろうと、LAN DISKのシステムログを見に行く。システムログはブラウザからLAN DISKの管理ツールにアクセスしたら見ることができる。

ログを見ると、2:53:18にバックアップの実行を開始したところで何か手詰まりが起こったらしい。その次のログが20:05:25で、ここで再起動をしたのがわかる。
逆に言うと、何が起こって止まっていたのかはまるでわからない。
また、バックアップの実行開始は2時に設定していて、前日まではちゃんと2時に開始されていた。それが3時前に実行開始となっているのがおかしい。
もっと細かいログが終えたらいいんだが・・・パッケージングされているシステムだと、調査するにも限界がある。これが自分で作ったLinuxならまだ探りようがあるのだが。
ディスクの方を見てみると、この日のバックアップは1ファイルも進んでおらず、全く何もしてなかったように見える。
結局、何が起こっていたのやら、全くわからないのであった。
稼働しはじめて1ヶ月と経ってないんだけど、看板機能のバックアップ処理がよくわからんコケ方をしていて、このNAS大丈夫か?と心配になってしまった。
おわりに
IO DATAが販売しているNAS製品のLAN DISKを導入し、合わせてランディスク遠隔管理サービス「NarSuS」にも登録していた。
そのNarSuSから、定期連絡がないぞ?という通知が来たので、LAN DISKに不具合があったことがわかった。
おかげで復旧に取りかかれたわけだが、あまりにも得られる情報がなくて、よくわからないときの再起動!で乗り切るしかなかった。
NarSuSが通知してくれて気づけた、というところまではよかったんだが、事後処理はもはや自己責任に近いというか、、、
パッケージングされたNASだとこれ以上の情報を集めようがなく、原因不明で対処不明という、大丈夫かこのNAS?という印象を植え付けられた事件だった。