庭に適当に植えたじゃがいも「デストロイヤー」が発芽し、花を咲かせ、実を成した。それを収穫し、美味しくいただいた〜まとめ
昨年の秋頃、ご近所の方から袋いっぱいのじゃがいもをいただいた。
袋いっぱいと言っても、コンビニの袋とかいう生易しいものではなく、農家さんが使う、米なら30kgとか入るようなガチの袋にいっぱいだ。
全部で何kgあったかは定かではないが、とにかく食べても食べてもなくならないくらいはもらった。
そして、食べきれなかった分、というか、実が小さくて調理に向かないとか、水気が抜けてしおれているものが最後に残った。
3月ごろ、じゃがいもを適当に庭に埋める
そのまま捨てるのももったいないし、庭に適当に埋めておけば、もしかしたら芽が出るかもしれない、芽が出たらラッキー、くらいに思って、刻んで庭に埋めておいた。
刻んで庭に埋めたというほど上等なものでもなく、土の上にじゃがいもをごそごそおいて、スコップでザクザク実を刻んで土と混ぜた、といった方が正しい。
これが3月ごろの話。
4月末ごろ、発芽する
そうして適当に土と混ぜただけだったのだが、なんと見事に発芽。
芽が出ているのに気づいたのは4月末ごろだった。
5〜6個ほど出てきていて、奥さんが適当に畝を作って並べておいてくれた。
なんとも荒い、じゃがいも栽培がはじまったのである。
なお、このじゃがいもは「デストロイヤー」という品種だそうで、名前がなんだか物々しい。
そうして芽が出てしばらくした、6月のはじめごろ。
畝に植え替えた芽はすくすくと成長していた。
そして、畝に植え替えたものだけじゃなく、他のところからも芽が出て来ているのを見かけた。
これを畝に植え替えて、6つの芽が並ぶことになった。
6月末ごろ、蕾が出てきて、花が咲く
今年はこのあとくらいから雨がひたすら続くようになった。
これでもか、これでもかと、毎日のように振り続けた。晴天率90%と言われているこの辺の地域では本当に珍しいくらい雨が降った。
そんな天候だったけど、デストロイヤーはすくすくと育ってくれた。
これは6月末ごろの様子。
デストロイヤー以外の草もどしどし伸びはじめている。
あと、デストロイヤーの茎が、最初の6本以外に、脇からどんどん出てきていた。
よく成長しているものは、茎が40cmほどの長さになっていた。
じゃがいもの栽培をまともにやった覚えがないので、こういうものかと思いながら観察する。
中には、蕾らしきものが見えているものもあった。
このまま花が咲くのか?と思っていたら、翌日には咲き始めていた。
「デストロイヤー」なんて物騒な名前の割に、紫色の可愛らしい色をしている。
普通のじゃがいもは白い花なのだが、デストロイヤーはこういう色になるようだ。
実も白いというよりは紫っぽいし、何かしら関連があるのかもしれない。
この調子でぐんぐん育ってくれるといいな、と思った。
7月中ごろ、収穫する
それからもたくさんの花が咲いて、日々観察するのが楽しみだった。
最初のころから咲いている花は、色が薄れてきていて、新しく咲いた花は色が濃かった。
相変わらず雨が続いていて、それの影響か、茎や葉が黒ずんでいたりして、もしかしたら腐ってきているんじゃないかと心配になった。
まあ、もうしばらくの辛抱だろう・・・
と思っていたら、奥さんが草引きついでに収穫してしまっていた!?!?
7月中ごろのことだった。
どうも、茎やらが腐っててもうだめになったんじゃないか、と思ったそうだ。
よくは観てなかったけど、多分まだ大丈夫だったんじゃないかなーと思うのだが、そんなことを思ってもあとの祭り。
畑からはきれいにすべてが取り除かれていた。ちょっとショックだった。
収穫してみた実はまだ小ぶりだったものの、このまま捨てるのも忍びないし、食べられそうなので湯がいて食べてみた。
味はさっぱりしていて、もらったときに食べたものに比べると味がうすい感じがした。
こうして、2〜3月ごろに適当に庭に埋めたじゃがいも「デストロイヤー」は、4月には発芽しはじめ、6月には花が咲き7月には美味しくいただきました、とさ。
思えば、畝を作ったりはしたものの、水やりもそこそこにしかしてないし、草引きや間引きもしてないし、ずっと放置していたのだが、それでもちゃんと成長して実が成ったので、デストロイヤーというのは名前に違わず、たくましい種のじゃがいもだったのだろう。
正直、もう少し成長を見ていたかったのだが、一応は食べられるものができて、食べることができた。
じゃがいもが獲れたらラッキー、くらいのダメ元でやってみたんだけど、ちゃんと収穫して食べられたので、植えてみてよかったな、と思う。