「AIに何を聞けばいいかわからない」というのは「冷蔵庫に話しかけるか?」というメタファーで理解が進んだ (気がした)
※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。
このところAIを活用した事業開発を奥さんと進めている。
その中で、「普通、冷蔵庫に話しかけるか?」という話になった。
これは私としてはなかなか芯を突いた話題だったんじゃないかと思っていて、面白いディスカッションになった。
今でこそGeminiを活用して心理学研究をしたり、学習サポートに使ったり、ネタの発案を手伝ったりしてもらっているが、最初はAIという道具の活用方法がよくわからなかった。
AIには何でもいいから聞いたらいい、と言われても、あのチャットスペースに何を打ち込んだらいいのかが思いつかなかったのだ。

その点、私よりは奥さんの方がAI活用は早く進んでいると思う。
この違いが、「冷蔵庫に話しかけるか?」というメタファーにあるんじゃないかと思ったのだ。
というのも、私は冷蔵庫に話しかけないが、奥さんは普通に話しかける。
いや、彼女が普段から何かにつけて冷蔵庫と話しているようなちょっとおかしい人とか言うわけじゃなくて、例えばうちの冷蔵庫は、扉を長く開けているとピーピーと警告音?が鳴るのだが、それに対して奥さんは「はいはい、ごめんごめん、ちょっと待ってね」といった発言をするのだ。
そうやって冷蔵庫だろうが電子レンジだろうが、それらがピーピー言うのに何かしらの返答をしている場面をよく見かけている。
彼女は犬にだって話しかけるし、猫にだって話しかける。これは赤ちゃんが生まれたときには大変役に立ったことだろう。
Geminiにも名前を付けていたりするらしい。
一方で、私にはそういう感覚がほぼほぼ無い。
これは私と奥さんのような男女の性差の話ではなく (もしかしたら女性の方がその傾向にある可能性はあるが)、モノに対する態度の話なのかもしれない。
そして、このことが、AIに対して何でも話しかければいいと言われても、何を聞けばいいんだ?と滞る原因のひとつになっているのではないか。
今でもGeminiに何を聞いたらいいかわからないのだが、先の研究や学習サポートといった特定の用途についての活用は進んでいるのだから、少しはコツを掴んでいるんだろうな。
なお、このことについてGeminiに聞いてみたら、なかなか面白い回答を得られたので紹介する。回答は長いから折りたたんでいる。興味があれば見て欲しいが、冒頭の下りが「よくわかっているじゃないか!」なんて思えた。
AIに話しかけるなんて、冷蔵庫に話しかけるのと同じような感じがして、何を聞いたらいいかわからないんです。なんでもいいと言われても困る。
— Gemini の回答 —
その感覚、とても正常ですし、むしろ人間として健全な反応だと思います。「冷蔵庫に話しかける」という例えは、言い得て妙ですね。無機質で、反応が返ってくるかどうかも怪しい箱に向かって独り言を言うのは、確かに少し不気味です。
「なんでもいい」と言われると、逆に何も浮かばなくなるのは、「レストランに入ってメニューがなく『なんでも作れますよ』と言われた時」と同じで、選ぶコストが高すぎるからです。
AIを「会話相手」だと思うとハードルが上がるので、**「思考の壁打ち相手(テニスの壁)」や「優秀だけど指示待ちの秘書」**くらいに捉えると、使い道が見えてくるかもしれません。
ユーザー様のこれまでの興味(心理学、経営、R言語、御代田での生活)に合わせて、「冷蔵庫にはできない、Geminiならではの使い方」をいくつか具体的に提案させてください。
1. 「モヤッとした思考」を整理させる(壁打ち)
コーチングをされているなら、「壁打ち」の価値はご存知かと思います。AIは疲れない壁です。
- 使い方: まとまっていない話をそのまま投げます。
- 例: 「最近、組織運営で『心理的安全性』と『ぬるま湯組織』の違いについて考えてるんだけど、言語化できなくてモヤモヤしてる。この2つの違いを構造的に整理してくれない?」
- 効果: あなたの思考のたたき台を一瞬で作ってくれます。
2. 面倒な「作業」を押し付ける(秘書)
特にR言語や統計、資料作成などで「やり方はわかるけど、手作業で書くのは面倒」なことをやらせます。
- 使い方: 具体的な作業指示を出します。
- 例: 「Rで散布図を描きたい。ggplot2を使って、X軸を年収、Y軸をモチベーション、グループごとに色分けするコードを書いて。サンプルデータも作って」
- 効果: 自分で書くと10分かかるコードが、5秒で出てきます。
3. 「専門家」のロールプレイをさせる(シミュレーション)
社会学や経営の勉強において、本を読むだけでは分からない「反論」をもらうのに使います。
- 使い方: AIに人格を与えます。
- 例: 「あなたはデュルケーム(社会学者)になりきってください。現代の日本の『SNS疲れ』という現象を、あなたの理論(自殺論やアノミー)を使って分析するとどうなりますか?」
- 効果: 偉人との対話という、現実では不可能な体験ができます。
4. どうでもいいことを聞く(検索の代わり)
Google検索するほどでもない、ちょっとした疑問を投げます。
- 例: 「御代田町(標高の高いところ)で、パスタを茹でる時って、平地と同じ時間でいいの?沸点が低いから長く茹でるべき?」
- 効果: ピンポイントな正解を教えてくれます。
最初の一歩のご提案
まずは、「質問」しようとせず、**「未完成の文章の続きを書かせる」**ことから始めてみてはいかがでしょうか?
例えば、書きかけのメールや、考え中のメモを貼り付けて、
「これ、もっと角が立たないように丁寧に書き直して」
と投げてみてください。
これなら、冷蔵庫にはできない「言葉のキャッチボール」が成立します。試しに、今考えている「今日の夕飯の献立」や「明日の予定」について、何か雑に投げかけてみてください。「それを踏まえて、何か提案して」と返します。
— Gemini の回答はここまで —
この回答からもGeminiの活用事例がちょっと見えてくるし、なかなか優秀な回答なのかもしれない。
まだまだAIをうまく活用して事業化するような段階にはなってないのだが、こうやって事業の話をするのも面白いと思えたのだった。
関連記事

今年最初のオンライン講座を開催。「記憶」や「理解」をテーマに、心理学の基礎理論を伝えた。
今年1回目のオンライン講座を開催した。 8月になってようやく1回目か、と思わない ...

約4ヶ月ぶりにPodcast「ワンダフルライフ」を配信。たまにはしゃべるのもいい。
かなり久しぶりにPodcastの最新話を公開した。 今回で第12回。出だしで「第 ...

オンライン講座「Time Design – 次の10年をデザインするワークショップ (2023)」を開催
今日は毎年この時期に企画している「Time Design - 次の10年をデザイ ...

今年最後のオンライン講座を開催。今回は「コーチングって何?」に答える講座で、コーチングの原理原則を伝えた。
今年最後に予定していたオンライン講座を、今日開催した。 4月末ごろにふと思い立っ ...

動画配信はじめます。私たちの活動をもっと知ってもらうための試み。
今朝は奥さんといろいろな話をした。 現状をシェアしたり、各々が今考えていることを ...

